ケンキミュージアム

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1980年 読む

 油圧ショベルを中心に、次々と革新的な技術が商品に織り込まれていく。エンジンの制御にメカトロを駆使するなど、日本のハイレベルなエレクトロニクス技術が世界を凌駕する。

コマツ ホイールローダー WA800-1
(1985年)

コマツ ホイールローダー WA800-1

 これまでIH社との提携時代は、バケット容量が5.4m3を超える大型機は輸入が中心であったが、WAシリーズとしてWA600(同5.6m3)のはるか上を行く、10.5m3の大型機開発に着手した。

 78トンダンプトラックとのマッチングマシンと位置付け、800馬力の大出力エンジンを使用した-1型は8Vエンジンを使用したが、信頼性・耐久性が低く苦戦、-2型へのモデルチェンジと同時に、HD785ダンプトラックと共通のエンジン12V140が搭載され、悪評を一新、名機となった。

ホイールローダー 読む

 日本においてホイールローダーが初めて製造されたのは1949年にさかのぼるが、コマツがインターナショバルハーベスタ社と提携しホイールローダー市場に参入したのは1960年代なかばである。提携初期時代のJHシリーズ、続く500シリーズ、そしてコマツグループのオリジナルであるWAシリーズと時代を経て、機械の大型化、環境への配慮、そしてメカトロやITといった高度技術の応用など、それぞれの現場ニーズに応えてきた。

ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み
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