ケンキミュージアム

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1970年 読む

 この時代を境に、国内需要の中心は、ブルドーザーから油圧ショベルへと徐々にシフトしていく。技術的には、操作性などの付加価値も重視されるようになる。

コマツ ホイールローダー W90
(1976年)

コマツ ホイールローダー W90

 JHシリーズおよび500シリーズのペイローダーは、IH社との提携によって製造販売されていた関係から、海外輸出を行う際には同社と競合しないよう、地域や商品名称などの制約があり外観も大幅に変更した。このため、この時期、海外向けに開発された商品は、Wシリーズという別のラインアップとなっており、またペイローダーの愛称は使われなかった。

 W90はJH65Cを海外仕様にしたもの。当時の輸出先は中近東が中心で、このW90では、熱帯地・砂漠地仕様を標準としている。

ホイールローダー 読む

 日本においてホイールローダーが初めて製造されたのは1949年にさかのぼるが、コマツがインターナショバルハーベスタ社と提携しホイールローダー市場に参入したのは1960年代なかばである。提携初期時代のJHシリーズ、続く500シリーズ、そしてコマツグループのオリジナルであるWAシリーズと時代を経て、機械の大型化、環境への配慮、そしてメカトロやITといった高度技術の応用など、それぞれの現場ニーズに応えてきた。

ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み
ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み