1970年
この時代を境に、国内需要の中心は、ブルドーザーから油圧ショベルへと徐々にシフトしていく。技術的には、操作性などの付加価値も重視されるようになる。
JHシリーズのモデルチェンジとして、ここから500シリーズがラインアップする。 510は、JH30Bのモデルチェンジ車として、IH社との提携後、はじめて共同で開発を進めた機種である。JH30Bはリジットフレーム式だったが、510はアーティキュレート機構を採用。作業性・機動性を大幅に向上した。
バケット容量1.2m3。
500シリーズでは、外装をツートンカラーにして、イメージが一新された。
ホイールローダー
日本においてホイールローダーが初めて製造されたのは1949年にさかのぼるが、コマツがインターナショバルハーベスタ社と提携しホイールローダー市場に参入したのは1960年代なかばである。提携初期時代のJHシリーズ、続く500シリーズ、そしてコマツグループのオリジナルであるWAシリーズと時代を経て、機械の大型化、環境への配慮、そしてメカトロやITといった高度技術の応用など、それぞれの現場ニーズに応えてきた。