1970年
この時代を境に、国内需要の中心は、ブルドーザーから油圧ショベルへと徐々にシフトしていく。技術的には、操作性などの付加価値も重視されるようになる。
既存のJH65とJH90の中間機種として開発された。強力なバケット掘削力を持ち、軟弱地脱出性に優れた。
しかしまだこの時点では、小型機では圧倒的な評価を得ていたものの、これら中型機では苦戦した。のち1977年、JH80Cとして日本独自のモデルチェンジを行い、安定した地位を築くと同時に、JHシリーズは終了となり、続く500シリーズが始まる。
JH80Bバケット容量2.7m3、JH80C同3.1m3。
ホイールローダー
日本においてホイールローダーが初めて製造されたのは1949年にさかのぼるが、コマツがインターナショバルハーベスタ社と提携しホイールローダー市場に参入したのは1960年代なかばである。提携初期時代のJHシリーズ、続く500シリーズ、そしてコマツグループのオリジナルであるWAシリーズと時代を経て、機械の大型化、環境への配慮、そしてメカトロやITといった高度技術の応用など、それぞれの現場ニーズに応えてきた。