ケンキミュージアム

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2000年 読む

 IT革命は建設機械の技術にも色濃く影響を及ぼす。90年代に開発された、衛星を活用した稼働管理システムは、遠隔地から機械を監視・管理する手段として、標準装備されるようになる。

コマツ プレスショットBN037PE
(2003年)

コマツ プレスショットBN037PE

 1次破砕された木材チップの2次処理機として、膨軟化処理を行なう商品を開発した。伐採材、間伐材、剪定枝などの木質系廃棄物については、リサイクルのためのチップ化処理が進められているが、チップ化された木材の用途については、まだまだ開拓の必要性があるとともに、より付加価値の高い製品へのニーズもでていた。開発したプレスショットは、樹木や剪定枝などを1次破砕した木材チップを、水を加えながら加圧圧縮し、蒸気の力でチップの内部組織を破壊し、物性を変える装置である。

 膨軟化処理で生産される膨軟チップは、ソフトな感触で吸水性に優れたものとなるため、家畜の敷きわらや堆肥などとして、また、家畜ふん尿や生ごみなどを堆肥化する際の水分調整剤として幅広く活用することができる。高温・高圧での処理をするため、雑菌なども死滅し非常に衛生的、かつ蒸気の力を利用するため粉塵の発生も極めて少なく、騒音も低く抑えており作業環境にも配慮した2次処理機となっている。

その他の建設機械 読む

 いわゆる主要建設機械と言われる商品以外にも、さまざまな建設機械が ある。歴史の流れと合わせて見つめると、その時代を反映したさまざまな 商品が開発されてきたことが分かる。

ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み
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