ケンキミュージアム

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1970年 読む

 この時代を境に、国内需要の中心は、ブルドーザーから油圧ショベルへと徐々にシフトしていく。技術的には、操作性などの付加価値も重視されるようになる。

コマツ モーターグレーダー GD37-6H
(1970年)

コマツ モーターグレーダー GD37-6H

 1950年代から欧米では油圧式モーターグレーダーが市場に出始めていた。またコマツでもフォークリフトやダンプトラックなど、油圧式作業機装置を持つものが開発されていたこともあり、グレーダーにおいても、これまでの動力伝達をシャフト・歯車を介する機械式から、油圧ポンプと油圧モーター・シリンダーによる油圧式にすることにした。

 国産最初の油圧式モーターグレーダーとなる。

 この時代は日本の経済規模の拡大に伴う建設工事量の飛躍的な増加によって、建設機械の需要も急増した時期だった。モーターグレーダーは多機能の機械であり、運転操作が難しいと言われてきたが、油圧式の出現によって、運転操作の容易化、オペレーターの疲労軽減が可能となり、経験の浅いオペでも使いこなせる建機として市場から歓迎された。

その他の建設機械 読む

 いわゆる主要建設機械と言われる商品以外にも、さまざまな建設機械が ある。歴史の流れと合わせて見つめると、その時代を反映したさまざまな 商品が開発されてきたことが分かる。

ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み
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