ケンキミュージアム

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2010年 読む

 建設機械のICT化が進み、無人ダンプトラック運行システム、情報化施工、KOMTRAXなどが更なる発展を遂げる。また、燃料消費量と二酸化炭素排出量の低減を実現するハイブリッド機も登場するなど、建機の新世代化が進んでいる。

コマツ ミニショベル PC18MR-5、PC20MR-5、PC25MR-5
(2019年)

コマツ ミニショベル PC18MR-5、PC20MR-5、PC25MR-5

 「PC18MR-5」は、ブームシリンダ背面配置構造を採用したことにより、ダンプへの積み込み時や深堀り作業時にシリンダをぶつける心配をすることなく作業可能。さらに定評の複合操作性が加わることで作業効率を当社従来機に比べて15%向上させている。

 「PC20MR-5」「PC25MR-5」は、スイングシリンダを車体の左側に移設したことにより、左スイング時の車体からのはみ出し量を大幅に縮小し、壁際での作業時にシリンダのはみ出しを気にせず安全かつ快適に作業できるようになった。
そのほか、機械質量について「PC20MR-5」は標準仕様だけでなく、キャノピ、アームクレーン仕様でも2t未満に抑えているほか、今回新たに2.5tクラスに追加した「PC25MR-5」は、フル装備でも3t未満に収まる設計。それぞれ2tトラック、3tトラックで遵法輸送が可能で、高い輸送性を実現している。

 さらに、3機種に共通して、左右どちらからでも乗り降りできるウォークスルーフロア構造を採用したほか、3~5tクラスの上位機種と共通のセミハイバックシートの標準装備と広々した足元スペースの確保により快適なオペレーター空間を実現。また、安全面では、ロックレバーロック解除スイッチや、シートベルト未装着警報を新たに追加して安全性を高めている。

油圧ショベル 読む

 1951年にこの世に誕生した油圧ショベルは、わずか半世紀の間で、建設現場における絶対的な地位を築いた。ミニから超大型と、規模に応じたサイズのラインアップ、また後方小旋回や超小旋回など、現場の特性に合わせたスタイルなど、その間も確実に進化を遂げてきた。人間の手に似た動きをするこの機械は、21世紀も、限りなく進化を続けていくことになるだろう。

ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み
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