ケンキミュージアム

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2010年 読む

 建設機械のICT化が進み、無人ダンプトラック運行システム、情報化施工、KOMTRAXなどが更なる発展を遂げる。また、燃料消費量と二酸化炭素排出量の低減を実現するハイブリッド機も登場するなど、建機の新世代化が進んでいる。

コマツ 中型ハイブリッド油圧ショベルHB205/215(LC)-3
(2017年)

コマツ 中型ハイブリッド油圧ショベルHB205/215(LC)-3

 新たな建設機械用排出ガス後処理システム(※1)を採用し、窒素酸化物(NOx)と粒子状物質(PM)の排出量を大幅に低減。加えて、機体のメインユニットを最適に制御するトータルビークルコントロール(機体総合制御)の更なる進化とオートアイドルストップ機能の採用により、生産性と燃費性能の両方で高いレベルを達成し、燃料消費量を当社従来機に比べ平均6%低減(※2)。また、「PC228US-11」については、1クラス上のPC220用足回りを採用し、安定性を向上させている。

 KomVision(機械周囲カメラシステム)を標準で装備するほか、当該機搭載の最新のKOMTRAX(機械稼働管理システム)は、オペレーターごとの車両運転情報の管理を可能にするとともに、排出ガス後処理システムの選択触媒還元(SCR)に必要なAdBlue®(※3)の残量についても確認可能にするなど、最新のICTを搭載しています。また、ロックレバー自動ロック機能を新たに採用し、安全性を高めている。

 さらに、国内で初めてパワーラインの保証延長と無償メンテナンスを取り入れたサービスプログラム「KOMATSU CARE(コマツ・ケア)」が新車購入時から付帯され、トータルライフサイクルコストの低減と長時間稼働に貢献。

※1.コマツディーゼルパティキュレートフィルタ(KDPF)と選択触媒還元(SCR)を組み合わせて、NOxとPMを除去する新システム
※2.当社従来機との比較(当社テスト基準による)。実作業では作業条件により異なる場合がある
※3. ドイツ自動車工業会(VDA)の登録商標。尿素SCRシステム専用の高品位尿素水のこと

油圧ショベル 読む

 1951年にこの世に誕生した油圧ショベルは、わずか半世紀の間で、建設現場における絶対的な地位を築いた。ミニから超大型と、規模に応じたサイズのラインアップ、また後方小旋回や超小旋回など、現場の特性に合わせたスタイルなど、その間も確実に進化を遂げてきた。人間の手に似た動きをするこの機械は、21世紀も、限りなく進化を続けていくことになるだろう。

ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み
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