ケンキミュージアム

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2010年 読む

 建設機械のICT化が進み、無人ダンプトラック運行システム、情報化施工、KOMTRAXなどが更なる発展を遂げる。また、燃料消費量と二酸化炭素排出量の低減を実現するハイブリッド機も登場するなど、建機の新世代化が進んでいる。

コマツ ICT油圧ショベルPC300i/PC300LCi-11
(2017年)

コマツ ICT油圧ショベルPC300i/PC300LCi-11

 「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律」の2014年基準に適合したICT油圧ショベル「PC300i/PC300LCi-11」

 コマツは、建設現場のあらゆる情報をICTで繋ぎ、安全で生産性の高い「未来の現場」を実現するソリューション事業「スマートコンストラクション」を導入。コマツのスマートコンストラクションは、国土交通省の「i-Construction」(※1)に対応するもの。

 コマツ製ICT油圧ショベルの20トン、12トンに続く、30トンクラスへ系列拡大。PC300/PC300LC-11同様、特定特殊自動車排出ガス2014年基準の排出ガス規制をクリアした新世代エンジン、KomVision(機械周囲カメラシステム)、オートアイドルストップ機能、ロックレバー自動ロック機能などを標準搭載した最新鋭の油圧ショベル。また、コマツICT油圧ショベルはNETIS(※2)の有用な新技術(活用促進技術)にも指定。

 GNSS(GPS+GLONASS)アンテナとGNSS補正情報から得たバケット刃先の位置情報を施工設計データに照合しながら、設計面を傷つけないように作業機(ブーム、アーム)操作を制御する、コマツが世界初(※3)で実現した「インテリジェントマシンコントロール」技術を搭載。バケットの刃先が設計面に達すると作業機が自動的に停止、また、アシスト機能で刃先が設計面に沿って動くため、オペレーターは掘り過ぎを気にせずに掘削作業が行える。従来施工と比べて丁張りや検測などの作業工程を大幅に削減できるため、お客様の施工効率の向上に貢献するとともに、機械周辺で作業を補助する人員の削減もできるので現場の安全向上にも寄与。

 また、ステレオカメラを標準装備しており、クラウド型プラットフォーム「KomConnect」と連携した現況測量・3Dデータ化によりお客様に日々の施工管理に役立つ情報を提供します。さらに、新車購入時に自動的に付帯される、パワーラインの保証延長と無償メンテナンスを取り入れた、サービスプログラム「KOMATSU CARE(コマツ・ケア)」の提供により、トータルライフサイクルコストの低減と長時間稼働に貢献。

※1.国土交通省が推進する、「ICT の全面的な活用(ICT 土工)」などの施策を建設現場に導入することによって、建設生産システム全体の生産性向上を図り、魅力ある建設現場を目指す取り組み。
※2.国土交通省の、新技術の活用、情報の共有及び提供を目的とした新技術情報提供システム
NETIS登録番号:KT-140091-VE、技術名称:インテリジェントマシンコントロール油圧ショベル
※3. 当社調べ。市販ベースのクローラー式油圧ショベル、ホイール式油圧ショベルにおいて。

油圧ショベル 読む

 1951年にこの世に誕生した油圧ショベルは、わずか半世紀の間で、建設現場における絶対的な地位を築いた。ミニから超大型と、規模に応じたサイズのラインアップ、また後方小旋回や超小旋回など、現場の特性に合わせたスタイルなど、その間も確実に進化を遂げてきた。人間の手に似た動きをするこの機械は、21世紀も、限りなく進化を続けていくことになるだろう。

ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み
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