ケンキミュージアム

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2000年 読む

 IT革命は建設機械の技術にも色濃く影響を及ぼす。90年代に開発された、衛星を活用した稼働管理システムは、遠隔地から機械を監視・管理する手段として、標準装備されるようになる。

コマツ 油圧ショベル PC200-7GALEO
(2001年)

コマツ 油圧ショベル PC200-7GALEO

 1988年から続いた「アバンセ」シリーズに次ぐブランド「GALEO(ガレオ)」の名を冠してモデルチェンジしたPC200。その最大の特長は「KOMTRAX」の標準装備である。GPSを使ったシステムにより、稼動位置・稼動時間の情報のみならず、エンジンや油圧機器などのセンサー情報を機体が発信。車両情報を遠隔から見守り、トラブルの未然防止や故障時の的確・迅速な対応によって、車両を常にベストな状態に保つことが可能になった。

 重量19300kg、バケット容量0.8m3。

油圧ショベル 読む

 1951年にこの世に誕生した油圧ショベルは、わずか半世紀の間で、建設現場における絶対的な地位を築いた。ミニから超大型と、規模に応じたサイズのラインアップ、また後方小旋回や超小旋回など、現場の特性に合わせたスタイルなど、その間も確実に進化を遂げてきた。人間の手に似た動きをするこの機械は、21世紀も、限りなく進化を続けていくことになるだろう。

ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み
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