ケンキミュージアム

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1980年 読む

 油圧ショベルを中心に、次々と革新的な技術が商品に織り込まれていく。エンジンの制御にメカトロを駆使するなど、日本のハイレベルなエレクトロニクス技術が世界を凌駕する。

コマツ 油圧ショベル PC650
(1983年)

コマツ 油圧ショベル PC650

 前出のPC1500と同じ電子制御油圧システムを搭載した、大型ローディングショベル。のちに改善が施されるが、この複雑な油圧配管を称して、開発者の間では「ジャングルジム・スパゲッティ・チューブ」などと呼ばれた。

 のちPC650-3で品質が大幅に改善され、PC750、PC800という大型機への足がかりとなる。

 重量68500kg、バケット容量3.8m3。

油圧ショベル 読む

 1951年にこの世に誕生した油圧ショベルは、わずか半世紀の間で、建設現場における絶対的な地位を築いた。ミニから超大型と、規模に応じたサイズのラインアップ、また後方小旋回や超小旋回など、現場の特性に合わせたスタイルなど、その間も確実に進化を遂げてきた。人間の手に似た動きをするこの機械は、21世紀も、限りなく進化を続けていくことになるだろう。

ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み
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