ケンキミュージアム

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1980年 読む

 油圧ショベルを中心に、次々と革新的な技術が商品に織り込まれていく。エンジンの制御にメカトロを駆使するなど、日本のハイレベルなエレクトロニクス技術が世界を凌駕する。

コマツ 油圧ショベルPC-1型シリーズ
(1980年)

コマツ 油圧ショベルPC-1型シリーズ

 これまで油圧ショベルの技術提携を行っていたビサイラスエリー社とコマツがその関係を打ち切り、コマツ独自ブランドとしてPCシリーズを本格的にスタートさせる。

 この1型では、ポンプニュートラルシステムの採用により、レバーがニュートラルの状態の時に、メインポンプの吐出量を最小にしパワーロスをおさえ、燃費の節約を実現した。

 PC200-1:重量18500kg、バケット容量0.7m3。

コマツ 油圧ショベルPC-1型シリーズ

 2年後の1982年に発売したPC200-2では、省エネルギー油圧システムの第1弾として、OLSS(Open Center Load Sensing System)を採用した。レバーニュートラル時、ファインコントロール時などに発生するパワーロスを低減、大幅な省エネを達成。始動性の向上、低騒音化なども同時に実現した。

油圧ショベル 読む

 1951年にこの世に誕生した油圧ショベルは、わずか半世紀の間で、建設現場における絶対的な地位を築いた。ミニから超大型と、規模に応じたサイズのラインアップ、また後方小旋回や超小旋回など、現場の特性に合わせたスタイルなど、その間も確実に進化を遂げてきた。人間の手に似た動きをするこの機械は、21世紀も、限りなく進化を続けていくことになるだろう。

ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み
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