1970年
この時代を境に、国内需要の中心は、ブルドーザーから油圧ショベルへと徐々にシフトしていく。技術的には、操作性などの付加価値も重視されるようになる。
ミニショベルの第1号機。ビサイラスエリー社とコマツとの提携が切れ、新たに生まれたPCシリーズの第1号機でもある。
通常サイズの油圧ショベルとの最大の違いは、側溝掘り機能で、ブームスライド機構やブームスイング機構が採用されていることである。
なお1980年にPCシリーズが本格的にラインアップする際に、このサイズはPC20という名称に変更される。
重量2500kg、バケット容量0.05-0.13m3。
油圧ショベル
1951年にこの世に誕生した油圧ショベルは、わずか半世紀の間で、建設現場における絶対的な地位を築いた。ミニから超大型と、規模に応じたサイズのラインアップ、また後方小旋回や超小旋回など、現場の特性に合わせたスタイルなど、その間も確実に進化を遂げてきた。人間の手に似た動きをするこの機械は、21世紀も、限りなく進化を続けていくことになるだろう。