ケンキミュージアム

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1970年 読む

 この時代を境に、国内需要の中心は、ブルドーザーから油圧ショベルへと徐々にシフトしていく。技術的には、操作性などの付加価値も重視されるようになる。

コマツ-ビサイラス 油圧ショベル15HT
(1973年)

コマツ-ビサイラス 油圧ショベル15HT

 先に発売した15Hの品質問題を改善するため、大幅な改造を織りこんで開発された。一番大きな特徴は、ブルドーザーと同じ足回りを装着したことである(HTのTは、トラクターの足回りを意味している)。これにより耐久性、走行性、湿地帯・軟弱地での作業性、登坂力などが大幅に向上した。

 重量13850kg。バケット容量0.45m3。

油圧ショベル 読む

 1951年にこの世に誕生した油圧ショベルは、わずか半世紀の間で、建設現場における絶対的な地位を築いた。ミニから超大型と、規模に応じたサイズのラインアップ、また後方小旋回や超小旋回など、現場の特性に合わせたスタイルなど、その間も確実に進化を遂げてきた。人間の手に似た動きをするこの機械は、21世紀も、限りなく進化を続けていくことになるだろう。

ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み
ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み