ケンキミュージアム

ケンキミュージアム

-

2010年 読む

 建設機械のICT化が進み、無人ダンプトラック運行システム、情報化施工、KOMTRAXなどが更なる発展を遂げる。また、燃料消費量と二酸化炭素排出量の低減を実現するハイブリッド機も登場するなど、建機の新世代化が進んでいる。

コマツ オフロードダンプトラックHD1500-8
(2018年)

コマツ オフロードダンプトラックHD1500-8

 従来の45Lから50Lに排気量を格上げしたエンジンを搭載し、余裕の定格出力1,175kWでパワフルな走りを実現。また、クラス最大の大容量リターダを搭載し、オートリターダと併用することで安全かつ高速な降坂を可能とし、サイクルタイムを短縮することで高い生産性を実現。さらに、滑りやすい路面や軟弱地を走破するのに効果を発揮する「コマツトラクションコントロールシステム(KTCS)」を採用し、優れた走破性も実現している。

 メインフレーム、トランスミッション、リヤアクスルなどの主要コンポーネントは、最新の技術・耐久性基準に基づき新たに設計され、修理経費の削減やオーバーホール間隔の延長により、TCO(総保有コスト)を削減。

 KomVision(周囲カメラ&レーダーシステム)を標準で装備するほか、最新版KOMTRAX Plus(鉱山機械管理システム)により車両のリアルタイム監視機能を大幅に強化。機械および稼働状況の見える化を進め、お客様の現場の安全および生産性や稼働率の向上に寄与。

 また、キャビンへのアクセスには安全で負担の少ない斜め階段を採用。人間工学に基づいた操作性を追及したラウンドダッシュボード、ヒーターとベンチレーションを組み込んだエアサスシートなど、オペレーター環境を大切にする設計がなされている。

 さらに、油圧システムのロス馬力を低減するオンデマンド制御や、省エネ運転をアドバイスするエコガイダンスを搭載し、燃費効率の改善を図っている。

ダンプトラック 読む

 運搬車であるダンプトラックの歴史は、現場での生産量を上げるため、積載量大型 化の歴史でもある。特に鉱山現場では、機械式・電気式での大型化競争に加え、GPSによる管理システム導入など、21世紀を迎えた今日も、その技術は日々進化しつづけている。

ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み
ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み