ケンキミュージアム

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2000年 読む

 IT革命は建設機械の技術にも色濃く影響を及ぼす。90年代に開発された、衛星を活用した稼働管理システムは、遠隔地から機械を監視・管理する手段として、標準装備されるようになる。

コマツ ダンプトラックHD785
(2006年)

コマツ ダンプトラックHD785

 降坂時に速度が出過ぎるのを抑える装置として、4輪すべてに制動を掛ける4輪リターダを 採用。後輪だけに制動を掛ける従来のリターダに対し、タイヤロックが減り車体挙動も 安定するため、運転が容易で格段に安全な降坂が可能になった。

 また、現場の条件や要求される作業量に応じたパワーモード/エコノミーモードの選択と、 積車/空車状態に応じた自動出力切り替えを組み合わせた「VHPC(可変出力制御)」機能を 搭載。きめ細かに最大出力を制御することで高い作業能率と燃料消費量の低減を両立した。 さらに、後進には「高速/低速」の2速ギアを装備。幅広い作業条件において優れた 機動性を発揮する。 HD785は、高い生産性と優れた経済性を 実現した新世代マシンに進化した。

 積載量91,000kg。

ダンプトラック 読む

 運搬車であるダンプトラックの歴史は、現場での生産量を上げるため、積載量大型 化の歴史でもある。特に鉱山現場では、機械式・電気式での大型化競争に加え、GPSによる管理システム導入など、21世紀を迎えた今日も、その技術は日々進化しつづけている。

ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み
ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み