ケンキミュージアム

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1950年 読む

 戦後の荒廃した農地再建・開墾のために、より大型の建設機械が求められるようになる。しかし技術的には、まだ米軍が持ち込んだものに習って商品開発を行うという段階であった。

コマツ ダンプトラックHD150
(1954年ごろ)

コマツ ダンプトラックHD150

 この時代、国内では電源開発工事が盛んで、ダム工事現場には、米国ユークリッド社製の15トンダンプトラックが活躍していた。これに対抗できるようなものとして、日本国内初のオフロードダンプトラックとして開発された。

 積載量15,000kg。

コマツ ダンプトラックHD150

 佐久間ダムで稼動中のHD150-1クォーリ型ダンプトラック(2号機)。

 試作機は、佐久間ダム、鳴子ダムなどで稼働した。この後、HD150は1965年までの間に、6型までモデルチェンジ・改良を重ね、のちのHD180の礎となっていく。

ダンプトラック 読む

 運搬車であるダンプトラックの歴史は、現場での生産量を上げるため、積載量大型 化の歴史でもある。特に鉱山現場では、機械式・電気式での大型化競争に加え、GPSによる管理システム導入など、21世紀を迎えた今日も、その技術は日々進化しつづけている。

ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み
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