ケンキミュージアム

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2010年 読む

 建設機械のICT化が進み、無人ダンプトラック運行システム、情報化施工、KOMTRAXなどが更なる発展を遂げる。また、燃料消費量と二酸化炭素排出量の低減を実現するハイブリッド機も登場するなど、建機の新世代化が進んでいる。

コマツ 小型ブルドーザーD37EX/PX-24/D39EX/PX-24
コマツ 中型ブルドーザーD61EX/PX-24
(2017年)

コマツ 小型ブルドーザーD37EX/PX-24/D39EX/PX-24 中型ブルドーザーD61EX/PX-24

 窒素酸化物(NOx)と粒子状物質(PM)の排出量を大幅に低減し、特定特殊自動車排出ガス2014年基準の排出ガス規制をクリアーした新世代エンジンを新たに搭載しています。加えて、電子制御HST(※1)によるエンジンとHSTポンプの低回転マッチング制御、2つの運転モード(Pモード、Eモード)の設定、オートアイドルストップ機能などの採用により、優れた低燃費性能を実現し、国土交通省2020年燃費基準達成率100%を達成。

 ラジエーターを後方に配置した独自のスーパースラントノーズ設計は従来機から継承し抜群の前方視界性を確保しつつ、後方モニターシステム、バッテリーディスコネクトスイッチ、セカンダリーエンジン停止スイッチ、シートベルト未装着警報を新たに採用することで安全性を更に向上させている。また、標準装備であるROPS(※2)とキャブを一体化したモノコックキャブに加え、D37EX/PX-24、D39EX/PX-24にはオプションでROPSキャノピを用意している。機械モニターには鮮明で見やすい高精細7インチ液晶ディスプレイ(LCD)を採用し、エコガイダンス等の表示により省エネ運転のサポートも行います。当該機に搭載の最新のKOMTRAX(機械稼働管理システム)は、オペレーターごとの車両運転情報の管理を可能にすると共に、排出ガス後処理システムの選択触媒還元(SCR)に必要なAdBlue®(※3)の消費量についても確認可能にしている。

 さらに、国内で初めてパワーラインの保証延長と無償メンテナンスを取り入れたサービスプログラム「KOMATSU CARE(コマツ・ケア)」が新車購入時から付帯され、トータルライフサイクルコストの低減と長時間稼働に貢献。

※1.Hydro-Static Transmission(ハイドロスタティック・トランスミッション:油圧駆動変速機)
※2.ISO 3471
※3.ドイツ自動車工業会(VDA)の登録商標。尿素SCRシステム専用の高品位尿素水のこと。

ブルドーザー 読む

 初期のブルドーザーは、農業用のトラクターに、ブレード(排土板)を取りつけたものだった。戦後の開発、高度成長期における大規模工事など、日本の躍進の歴史はブルドーザーの歴史とも言えよう。油圧ショベルの台頭で、国内における需要は減少したものの、大規模鉱山を初めとした世界中の過酷な現場で、今日も高い技術が息づいている。

ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み
ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み