1970年
この時代を境に、国内需要の中心は、ブルドーザーから油圧ショベルへと徐々にシフトしていく。技術的には、操作性などの付加価値も重視されるようになる。
先のD125Wに搭載したのがカミンズ社製のエンジンであったのに対して、D155Wではコマツ製のものを搭載。密閉性、防錆性などを向上し、より優れた性能となっている。
のちにドナウ川、サハリン、フィリピンなどにも輸出され活躍した。
重量、陸上43000kg、水中27000kg。水深7m対応。
ブルドーザー
初期のブルドーザーは、農業用のトラクターに、ブレード(排土板)を取りつけたものだった。戦後の開発、高度成長期における大規模工事など、日本の躍進の歴史はブルドーザーの歴史とも言えよう。油圧ショベルの台頭で、国内における需要は減少したものの、大規模鉱山を初めとした世界中の過酷な現場で、今日も高い技術が息づいている。