ケンキミュージアム

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1970年 読む

 この時代を境に、国内需要の中心は、ブルドーザーから油圧ショベルへと徐々にシフトしていく。技術的には、操作性などの付加価値も重視されるようになる。

コマツ ブルドーザーD20A
(1970年ごろ)

コマツ ブルドーザーD20A

 当時、三菱重工業や日特建設などの各社では、このクラスの小型ブルドーザーの量産が行われていたが、コマツ、キャタピラーにとっては、小型ブルは後発の分野だった。

 D20Aの開発後は、同クラスのドーザショベル、湿地ブル、また鉄鉱石や石灰石を運搬船から荷下ろしするためのトリミングドーザーなど、次々とシリーズ追加が行われた。

 重量2950kg。

ブルドーザー 読む

 初期のブルドーザーは、農業用のトラクターに、ブレード(排土板)を取りつけたものだった。戦後の開発、高度成長期における大規模工事など、日本の躍進の歴史はブルドーザーの歴史とも言えよう。油圧ショベルの台頭で、国内における需要は減少したものの、大規模鉱山を初めとした世界中の過酷な現場で、今日も高い技術が息づいている。

ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み
ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み