ケンキミュージアム

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1960年 読む

 貿易の自由化が認められ、外圧の風を受けるが、これは同時に、日本の技術力を、世界トップレベルに磨き上げる契機となった。大規模の電源開発等が行われ、大型機械の開発が加速した。

コマツ 湿地ブルドーザーD60P
(1965年)

コマツ 湿地ブルドーザーD60P

 農林省の指導のもと、全国的に圃場(田んぼ)区画整備事業が本格的に展開され出した。それに合わせ、圃場整備に欠かせない湿地ブルドーザーの需要も拡大した。

 「どんな泥土でも沈まない車体」という合言葉のもと、湿地帯での走行性を良くするために、独自の低い接地圧のクローラーを開発し装備した。この商品で、ブルドーザー、湿地ブルドーザー、ドーザーショベルと、D60ラインアップが完成した。

 重量14900kg。

ブルドーザー 読む

 初期のブルドーザーは、農業用のトラクターに、ブレード(排土板)を取りつけたものだった。戦後の開発、高度成長期における大規模工事など、日本の躍進の歴史はブルドーザーの歴史とも言えよう。油圧ショベルの台頭で、国内における需要は減少したものの、大規模鉱山を初めとした世界中の過酷な現場で、今日も高い技術が息づいている。

ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み
ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み