1960年
貿易の自由化が認められ、外圧の風を受けるが、これは同時に、日本の技術力を、世界トップレベルに磨き上げる契機となった。大規模の電源開発等が行われ、大型機械の開発が加速した。
当時ブルドーザーの系列が増えていく中で、積込、林業、圃場整備等、さまざまな現場で10トンクラスのブルドーザーの需要が高まってきた。8トンのD50と、16トンのD80の間を補完する機種として開発されたものである。
重量12500kg。
各種アタッチメントも登場。写真は樹木の根を抜く、アタッチメントのレーキドーザー。 最大で直径1メートルの根株を除去することができるもの。
ブルドーザー
初期のブルドーザーは、農業用のトラクターに、ブレード(排土板)を取りつけたものだった。戦後の開発、高度成長期における大規模工事など、日本の躍進の歴史はブルドーザーの歴史とも言えよう。油圧ショベルの台頭で、国内における需要は減少したものの、大規模鉱山を初めとした世界中の過酷な現場で、今日も高い技術が息づいている。