ケンキミュージアム

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2010年 読む

 建設機械のICT化が進み、無人ダンプトラック運行システム、情報化施工、KOMTRAXなどが更なる発展を遂げる。また、燃料消費量と二酸化炭素排出量の低減を実現するハイブリッド機も登場するなど、建機の新世代化が進んでいる。

コマツ ホイールローダーWA480-8
(2018年)

コマツ ホイールローダーWA480-8

 特定特殊自動車排出ガス2014年基準の排出ガス規制をクリアした新世代エンジンを新たに搭載し、窒素酸化物(NOx)と粒子状物質(PM)の排出量を大幅に低減している。

 先進のワイドレンジロックアップ付き大容量トルクコンバーターの採用や、作業負荷に応じてエンジン・パワートレイン・油圧システムを最適コントロールするコマツ スマートローダロジックにより燃料消費量を当社従来機に比べ20%低減(※1)するなど、生産性と燃費性能の両方で高いレベルを実現し、国土交通省2020年燃費基準達成率100%(申請予定)を達成。

 また、優れた掘削性を有した新開発のバケット(特許出願中)を標準装備。バケットの形状を、すくい込み性・満杯性・荷の保持性を考慮して見直したことで、作業効率を向上させている。さらに、同じく標準装備のオート掘削機能は、作業機にかかる負荷を感知し作業機を自動制御。掘削開始からすくい込みまでをアクセルのみで操作できるため、オペレーターの熟練度に関係なく安定した積み込み量を確保し、生産性の向上と疲労軽減に貢献。

 最新のKOMTRAX(機械稼働管理システム)は、オペレーターごとの運行管理を可能にするとともに、排出ガス後処理システムに必要なAdBlue®(※2)の残量についても確認可能にしてる。

 さらに、国内で初めてパワーラインの保証延長と無償メンテナンスを取り入れたサービスプログラム「KOMATSU CARE(コマツ・ケア)」が新車購入時から付帯され、トータルライフサイクルコストの低減と長時間稼働に貢献。

※1. 当社従来機との比較(当社テスト基準による)。実作業では作業条件により異なる場合がある。
※2. ドイツ自動車工業会(VDA)の登録商標。尿素SCRシステム専用の高品位尿素水のこと。

ホイールローダー 読む

 日本においてホイールローダーが初めて製造されたのは1949年にさかのぼるが、コマツがインターナショバルハーベスタ社と提携しホイールローダー市場に参入したのは1960年代なかばである。提携初期時代のJHシリーズ、続く500シリーズ、そしてコマツグループのオリジナルであるWAシリーズと時代を経て、機械の大型化、環境への配慮、そしてメカトロやITといった高度技術の応用など、それぞれの現場ニーズに応えてきた。

ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み
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