ケンキミュージアム

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2000年 読む

 IT革命は建設機械の技術にも色濃く影響を及ぼす。90年代に開発された、衛星を活用した稼働管理システムは、遠隔地から機械を監視・管理する手段として、標準装備されるようになる。

コマツ 中型ホイールローダー WA320-6
(2008年)

コマツ 中型ホイールローダー WA320-6

 日米欧の最新の排出ガス規制に対応するとともに、コマツ独自の電子制御HST(※)をさらに進化させた「STARE(ステア)Ⅱ-HST」を搭載。路面状況に応じた牽引力を得ることができる。特に除雪作業を想定したSモード(スノーモード)を新たに設定し、雪面での作業性が格段に向上した。また、自動逆転機能付き油圧駆動ファンを採用することで、ラジエーターコアの目詰まりを軽減するなど、整備性も向上した。

 万一の場合でもオペレーターの安全を確保するROPS/FOPSキャブを標準装備。キャブ前面ガラスは合わせガラスの大型平面ピラーレスガラス(ガラス落下防止機能付き)を採用し、ワイドな視界を確保している。

 ※ HST: Hydro-Static Transmission(ハイドロスタティック・トランスミッション:油圧駆動変速機)

 バケット容量3.0m 3。

ホイールローダー 読む

 日本においてホイールローダーが初めて製造されたのは1949年にさかのぼるが、コマツがインターナショバルハーベスタ社と提携しホイールローダー市場に参入したのは1960年代なかばである。提携初期時代のJHシリーズ、続く500シリーズ、そしてコマツグループのオリジナルであるWAシリーズと時代を経て、機械の大型化、環境への配慮、そしてメカトロやITといった高度技術の応用など、それぞれの現場ニーズに応えてきた。

ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み
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