2000年
IT革命は建設機械の技術にも色濃く影響を及ぼす。90年代に開発された、衛星を活用した稼働管理システムは、遠隔地から機械を監視・管理する手段として、標準装備されるようになる。
独自開発の特殊制音材「積層板ダンパー」を装着した業界初の「低騒音バケット」によって、 すくい上げ・積み込み作業などで発生する騒音を大幅低減。 標準仕様車に比べ、作業時の最大騒音レベルを5dB(A)低減した。
エンジンや油圧機器など、主要な騒音発生源を収納した車体には吸音材を適切に配置し、 アンダーカバー装着をはじめとする密閉遮音構造を採用して騒音を低減。
油圧駆動ファンによってエンジン冷却ファン音を 軽減したほか、大型タンデムマフラーの 装備によって排気音を抑制し、音源そのものの 静粛化も図っている。 車体から発生する騒音を大幅に低減した 当機種は、国土交通省の 「超低騒音型建設機械(’97年規制)」 指定機種となっている。
バケット容量1.3m3。
ホイールローダー
日本においてホイールローダーが初めて製造されたのは1949年にさかのぼるが、コマツがインターナショバルハーベスタ社と提携しホイールローダー市場に参入したのは1960年代なかばである。提携初期時代のJHシリーズ、続く500シリーズ、そしてコマツグループのオリジナルであるWAシリーズと時代を経て、機械の大型化、環境への配慮、そしてメカトロやITといった高度技術の応用など、それぞれの現場ニーズに応えてきた。