1980年
油圧ショベルを中心に、次々と革新的な技術が商品に織り込まれていく。エンジンの制御にメカトロを駆使するなど、日本のハイレベルなエレクトロニクス技術が世界を凌駕する。
先に発売されたWA30に次いで、ミニホイールローダーの系列追加が加速する。一般土木工事から、建設・ガス・水道・畜産・造園にいたるまで、多くの業種、工事分野で、誰にでも扱える汎用機として開発。
アーティキュレート角度左右40度、最小旋回半径4050ミリと小回りのきくコンパクトな設計ながら、2380ミリのダンピングクリアランス、840ミリのダンピングリーチで、11トンダンプへの積み込みも容易に行える。
バケット容量0.5m3。
ホイールローダー
日本においてホイールローダーが初めて製造されたのは1949年にさかのぼるが、コマツがインターナショバルハーベスタ社と提携しホイールローダー市場に参入したのは1960年代なかばである。提携初期時代のJHシリーズ、続く500シリーズ、そしてコマツグループのオリジナルであるWAシリーズと時代を経て、機械の大型化、環境への配慮、そしてメカトロやITといった高度技術の応用など、それぞれの現場ニーズに応えてきた。