ケンキミュージアム

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1980年 読む

 油圧ショベルを中心に、次々と革新的な技術が商品に織り込まれていく。エンジンの制御にメカトロを駆使するなど、日本のハイレベルなエレクトロニクス技術が世界を凌駕する。

コマツ ホイールローダー WA350-1
(1984年)

コマツ ホイールローダー WA350-1
WA350 バケット容量2.7m3
コマツ ホイールローダー WA350-1
WA450 バケット容量3.5m3

 1982年2月、インターナショナルハーベスタとの提携が終了したのを契機に、コマツ独自のホイールローダー「WAシリーズ」の本格展開が始まった。パワフルな作業能力はもちろん、耐久性、居住性、視界性、圧倒的な軽快操作性などを兼ね備えた機種として開発された。

 従来の530から545クラスまでの中型クラスに対して、WA300、WA350、WA400、WA450が一気にラインアップされた。 掘削力・けん引力とも、クラス最大。ダンピングクリアランス、リーチも大きく、WA450では20トンダンプへの積み込みが可能となっている。パワーラインには、ブルドーザーなどで実証済みの、信頼性・耐久性に優れたコマツ製のコンポーネントを採用。また密閉型湿式ディスクブレーキを四輪に装備し、軟弱地や水溜りの中でも、確実な制動が得られる。

 WAシリーズが開発された結果、コマツは再びマーケットリーダーとなった。

ホイールローダー 読む

 日本においてホイールローダーが初めて製造されたのは1949年にさかのぼるが、コマツがインターナショバルハーベスタ社と提携しホイールローダー市場に参入したのは1960年代なかばである。提携初期時代のJHシリーズ、続く500シリーズ、そしてコマツグループのオリジナルであるWAシリーズと時代を経て、機械の大型化、環境への配慮、そしてメカトロやITといった高度技術の応用など、それぞれの現場ニーズに応えてきた。

ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み
ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み