1990年
低騒音・低振動・低エミッションなど、環境への配慮がなされた設計の都市型機械が主流となる一方で、大規模鉱山等の過酷な現場に耐え得る、超大型機械もラインアップされる。
ミニサイズではすでに後方小旋回タイプのものが台頭してきていたが、初めて12トンクラスにも導入。狭所作業での利便はもちろん、スタンダード機並みの運転のしやすさ、安定などのバランスを備えたタイプとなっている。
これを機に後方小旋回が市場での確固たる地位を得ることになる。
重量12700kg、バケット容量0.45m3。
油圧ショベル
1951年にこの世に誕生した油圧ショベルは、わずか半世紀の間で、建設現場における絶対的な地位を築いた。ミニから超大型と、規模に応じたサイズのラインアップ、また後方小旋回や超小旋回など、現場の特性に合わせたスタイルなど、その間も確実に進化を遂げてきた。人間の手に似た動きをするこの機械は、21世紀も、限りなく進化を続けていくことになるだろう。