ケンキミュージアム

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1980年 読む

 油圧ショベルを中心に、次々と革新的な技術が商品に織り込まれていく。エンジンの制御にメカトロを駆使するなど、日本のハイレベルなエレクトロニクス技術が世界を凌駕する。

コマツ 油圧ショベル アバンセシリーズ
(1988年)

コマツ 油圧ショベル アバンセシリーズ

 先のPC3型は、メカトロを駆使したエンジン制御システム「電子OLSS」が好評で市場からも高い評価を受けていたが、発売から3年が経過し、他社との競争も激化していた。そこでより高い完成度と先進性を追及したモデルチェンジが行われた。

 先進の制御システムでは、重掘削・掘削・整正・微操作の4つの作業モードのいずれかを選択すると、自動的に効率的なパワーモードが設定された。

 PC200-5:重量18900kg、バケット容量0.7m3。

コマツ 油圧ショベル アバンセシリーズ

 この頃から、現場や作業に合わせて特別仕様車を設定することが始まった。解体仕様車や低騒音(写真)などの仕様車がこのモデルから誕生していった。

コマツ 油圧ショベル アバンセシリーズ

 油圧ショベルアバンセシリーズ1万台販売達成を記念して、特別限定車「アバンセリミテッド」を発売。

油圧ショベル 読む

 1951年にこの世に誕生した油圧ショベルは、わずか半世紀の間で、建設現場における絶対的な地位を築いた。ミニから超大型と、規模に応じたサイズのラインアップ、また後方小旋回や超小旋回など、現場の特性に合わせたスタイルなど、その間も確実に進化を遂げてきた。人間の手に似た動きをするこの機械は、21世紀も、限りなく進化を続けていくことになるだろう。

ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み
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