ケンキミュージアム

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1960年 読む

 貿易の自由化が認められ、外圧の風を受けるが、これは同時に、日本の技術力を、世界トップレベルに磨き上げる契機となった。大規模の電源開発等が行われ、大型機械の開発が加速した。

コマツ-ビサイラス 油圧ショベル15H
(1968年)

コマツ-ビサイラス 油圧ショベル15H

 油圧ショベルは、1951年にフランスのポクレン社が開発し、日本では三菱重工業がフランスのシカム社と提携して1961年より国産化を行っていた。ちなみにこのシカム社の商品名が「ユンボ」であり、今日油圧ショベルの呼び名になっているゆえんである。

 15Hは、機械式ショベルでコマツと提携していた米国ビサイラス社の設計に基づき、エンジンや油圧機器は国産のものを搭載した。コマツにとって初めての油圧ショベル。

 重量11400kg、バケット容量0.4m3。

油圧ショベル 読む

 1951年にこの世に誕生した油圧ショベルは、わずか半世紀の間で、建設現場における絶対的な地位を築いた。ミニから超大型と、規模に応じたサイズのラインアップ、また後方小旋回や超小旋回など、現場の特性に合わせたスタイルなど、その間も確実に進化を遂げてきた。人間の手に似た動きをするこの機械は、21世紀も、限りなく進化を続けていくことになるだろう。

ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み
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