ケンキミュージアム

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2000年 読む

 IT革命は建設機械の技術にも色濃く影響を及ぼす。90年代に開発された、衛星を活用した稼働管理システムは、遠隔地から機械を監視・管理する手段として、標準装備されるようになる。

コマツ 超大型ダンプトラック 960E-1
(2008年)

コマツ 超大型ダンプトラック 960E-1
コマツ 超大型ダンプトラック 960E-1

 世界中の鉱山で使用される電気駆動式の超大型ダンプトラックのシリーズを拡大し、最大機種となる960Eを市場導入した。コマツグループで最大のダンプトラックとなる960Eは、車高は7mを超え、タイヤの直径は約4mにもなる。

 960Eは、これまでのコマツの電気駆動式の超大型ダンプトラックと同様に、コマツアメリカで開発設計、同社のピオリア工場(イリノイ州)で生産し、全世界の鉱山に供給する。

 コマツが開発した、960Eに搭載するエンジンは、3,500馬力とハイパワーながら、このクラスのダンプトラックとしては、仕事量あたりの消費燃料を最低水準に抑えている。このエンジンは、「930E-SE」(930Eのハイパワー仕様)に搭載され、北米、チリ、オーストラリアで250,000時間を超える稼働実績があり、その信頼度の高さは実証済みである。

 積載量327,000kg。

ダンプトラック 読む

 運搬車であるダンプトラックの歴史は、現場での生産量を上げるため、積載量大型 化の歴史でもある。特に鉱山現場では、機械式・電気式での大型化競争に加え、GPSによる管理システム導入など、21世紀を迎えた今日も、その技術は日々進化しつづけている。

ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み
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