ケンキミュージアム

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2000年 読む

 IT革命は建設機械の技術にも色濃く影響を及ぼす。90年代に開発された、衛星を活用した稼働管理システムは、遠隔地から機械を監視・管理する手段として、標準装備されるようになる。

コマツ 対人地雷処理と地域復興事業を本格支援 D85MS-15
(2008年)

コマツ 対人地雷処理と地域復興事業を本格支援 D85MS-15
コマツ 対人地雷処理と地域復興事業を本格支援 D85MS-15

 コマツと認定特定非営利活動法人「日本地雷処理を支援する会」は、対人地雷の被害で苦しむ地域における地雷処理作業ならびに復興までのコミュニティ開発事業を、協力して実施していくことを決定した。

 コマツは1998年より、地雷処理の前作業を行う潅木除去機の開発を手がけてきた。2002年に政府が対人地雷除去機の輸出を認め、2003年に経済産業省と独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募したプロジェクトに参加することで、本格的に地雷除去機の開発に着手した。

 2003年12月に試作機が完成し、2004年、アフガニスタンでの徹底的な性能検証を経て、2007年8月に日本のODA拠出に基づいて1号機をアフガニスタンの現地NGOに引き渡し、9月から実用に役立てられている。コマツが自社開発した対人地雷除去機は、1時間あたり平均500㎡の処理能力を発揮し、手作業に比べ処理能率は飛躍的に向上する。ブルドーザーをベースにしているため、地雷処理後は車両前方のアタッチメントを付け替え、整地作業、道路工事などにも使用することができる。

 現在、カンボジア3台、アンゴラ1台、アフガニスタン1台、計5台の対人地雷除去機が活躍している。(2011年11月現在)

 重量35,000kg。

ブルドーザー 読む

 初期のブルドーザーは、農業用のトラクターに、ブレード(排土板)を取りつけたものだった。戦後の開発、高度成長期における大規模工事など、日本の躍進の歴史はブルドーザーの歴史とも言えよう。油圧ショベルの台頭で、国内における需要は減少したものの、大規模鉱山を初めとした世界中の過酷な現場で、今日も高い技術が息づいている。

ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み
ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み