2000年
IT革命は建設機械の技術にも色濃く影響を及ぼす。90年代に開発された、衛星を活用した稼働管理システムは、遠隔地から機械を監視・管理する手段として、標準装備されるようになる。
走行・作業機レバーに、人間工学デザインに基づくPCCS(パーム・コマンド・コントロール・システム)を採用し、運転操作性を大幅に向上。日米欧の排ガス2次規制に対応したクリーンエンジンを搭載し、NOxなどの排出量を大幅に低減。
また油圧駆動ファンを初めて採用するなど、徹底した低騒音化も図り、周辺環境にも配慮している。
重量50840kg。
ブルドーザー
初期のブルドーザーは、農業用のトラクターに、ブレード(排土板)を取りつけたものだった。戦後の開発、高度成長期における大規模工事など、日本の躍進の歴史はブルドーザーの歴史とも言えよう。油圧ショベルの台頭で、国内における需要は減少したものの、大規模鉱山を初めとした世界中の過酷な現場で、今日も高い技術が息づいている。