ケンキミュージアム

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1930~1940年 読む

 戦前、農地開発へのニーズからトラクターの生産が始まり、対戦中は、空港施設などにおける建設の機械化が求められた。ブルドーザーの誕生により、わが国における本格的な建設機械の歴史が始まる。

コマツ トイ車
(1943~44年ごろ)

コマツ トイ車

 陸軍からの航空基地整備用ブルドーザー製作命令により、道路用の牽引車として1942年9月に完成していた図面をもとに、1943年3月に試作機を製作。

 本来は高速走行を目的に開発されたものであり、本格的なブルドーザーではなかったが、2年間で80台が生産された。

 重量8700kg。

ブルドーザー 読む

 初期のブルドーザーは、農業用のトラクターに、ブレード(排土板)を取りつけたものだった。戦後の開発、高度成長期における大規模工事など、日本の躍進の歴史はブルドーザーの歴史とも言えよう。油圧ショベルの台頭で、国内における需要は減少したものの、大規模鉱山を初めとした世界中の過酷な現場で、今日も高い技術が息づいている。

ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み
ケンキミュージアム 日本のブルドーザーの歩み